このカテゴリーでは、メーカーごとにどの機種がより排気がクリーンなのかを比較して掲載しています。「パナソニック」(Panasonic)クリーナーのきれいな排気ランキングです 。
最大手だけにコードレスから業務用まで多岐にわたり展開
パナソニックでは2019年11月現在、日立に並ぶ多さでクリーナーの種類を展開しており、コードレススティッククリーナーをはじめ、サイクロン掃除機、紙パック式掃除機、ふとんクリーナー、ロボットクリーナーや業務用掃除機までといった種類が販売されています。
とくに現在では、コードレススティッククリーナーの「POWER CORDLESS」に注力しており、パナソニックのこのカテゴリーではもっとも吸引力が強くなるなど進化を続けています。
コードレススティッククリーナーの種類
パナソニックのコードレススティッククリーナーは、その名の通りパワー面をアピールしている「パワーコードレス(POWER CORDLESS)」3ライン5機種と、自立できるクリーナーの1機種、計6機種が発売されています。
パワーコードレスシリーズは、コードレスながら吸込仕事率最大約200Wを実現したMC-SBU830JとSBU630J以下、吸込仕事率最大140Wですがダストカップ部分がフィルターレスになったMC-SBU530JとSBU430J、本体質量1.6kgの軽量化を図ったMC-SB30Jといった3ラインがあり、それぞれ用途や好みに応じて選べます。
なお、MC-SBU830JにはMC-VGS8100、MC-SBU630JにはMC-VGS6100という販路限定(家電量販店向け?)の商品があります。性能や付属品、色展開まで同じなので、違いは型番のみのようです。このページでは対応する2機種をまとめて表示します。
それ以外に、本体部分が下部にあり自立できるコードレスクリーナーのMC-BU110Jがあり、全6機種となります。
コードレススティッククリーナー 排気クリーンレベル比較表
機種名・型番 | 排気レベル | 評価 | 本体画像 |
POWER CORDLESS MC-SBU830J (MC-VGS8100) |
記載なし | ||
POWER CORDLESS MC-SBU630J (MC-VGS6100) |
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POWER CORDLESS MC-SBU530J |
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POWER CORDLESS MC-SBU430J |
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POWER CORDLESS MC-SB30J |
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MC-BU110J |
すべての機種で、どれくらい排気がきれいかの記載なし
パナソニックのコードレススティッククリーナーでは、残念ながらゴミの遠心分離能力がどれくらいとか、フィルターの捕集能力がどれくらいといった数字は記載されておらず、排気のレベルとしては高くはないようです(排気が良ければメーカーはちゃんとカタログスペックに掲載しますので)。
最上位のMC-SBU830J/630J(VGS8100/6100)は、吸引力は強いですがサイクロンの遠心分離能力はそれほど高くないようで、ダストカップ上部にあるプリーツフィルターに汚れがつきやすいので普段のお手入れや水洗い等の対応が必要です。
ミドルクラスのMC-SBU530J/430Jはダストカップ部分がフィルターレスとなっており、フィルターお手入れの手間が軽いことや、遠心分離ユニットが多くついていて細かいゴミの分離能力が多少良いことを考慮し、星の数をすこし上げています。
下位モデルのMC-SB30Jについても、ダストカップやフィルターの構造が最上位のSBU830J/630Jと同じになっています。
スタンド型のMC-BU110Jは廉価モデルであり、ダストカップも簡易的な作りでフィルターもそれなりとなっています。
おすすめのコードレススティッククリーナーとしては?
以上の通り、パナソニックのコードレススティッククリーナーとしてはどの機種もパワーが強いことをアピールしていますが、パワーはコード式の掃除機に代わって日本でメインストリームに躍り出たコードレスクリーナーの課題でもあったので、そこにフィーチャーしている事自体は否定すべきものではありません。
その意味では、排気が気になる方やアレルギー鼻炎体質、花粉などを気にする方には手放しでおすすめできる機種はこの中にはありませんが、比較的お手入れ面に配慮しており、パワー面でバランスの取れたMC-SBU530Jが良いと思います。SBU430Jと本体性能は同一ですが、ふとん清潔ノズルやロングすき間ノズルといった付属品が充実しています。
コード式サイクロン掃除機の種類
パナソニックではコード式のサイクロン掃除機も多数発売しています。現在では小型軽量タイプ「プチサイクロン」2ライン3機種、廉価帯の「インサイクロン」1機種、そしてコードレスとコード式どちらでも使える「ハイブリッド電源タイプ」1機種を展開中です。
ボリュームゾーンであるプチサイクロンは、上位帯として本体2.6kgの軽量とフィルターレスの「ダブルメタルサイクロン」で約2年間お手入れ不要を謳ったMC-SR570GとSR37Gの2機種に加え、本体2.9kgで一般的な遠心分離サイクロン構造とし、比較的廉価にしたMC-SR26Jの3機種があります。
その他、簡易的なサイクロンのシステムでよりお求めやすいMC-SK17Aと、業界初でコードをつなげるとよりパワフルに、そしてコードを外しても充電池内蔵でお掃除可能のハイブリッドサイクロン MC-HS500Gがあります。
コード式サイクロン掃除機 排気クリーンレベル比較表
機種名・型番 | 排気レベル | 評価 | 本体画像 |
プチサイクロン MC-SR570G |
粒子径0.3μm以上の微細じんを約99.9%キャッチ | ||
プチサイクロン MC-SR37G |
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プチサイクロン MC-SR26J |
粒子径0.5μm以上の微細じんを約99.9%キャッチ | ||
ツインサイクロン MC-SK17A |
表記なし | ||
ハイブリッドサイクロン MC-HS500G |
粒子径0.5μm以上の微細じんを約99.9%キャッチ |
コード式サイクロン掃除機は平均以上の排気レベルが多い
上記の表中、プチサイクロンのMC-SR570G/SR37Gについてはほぼ同じ本体性能で、ステンレスガードとメタルコーティングの「ダブルメタル」により適切にゴミや微細じんを遠心分離し、その後3種類のフィルターを排気が通ることによってよりクリーンな空気となり、最終的には「0.3μm以上の微細じんを約99.9%キャッチ」する排気レベルとなっています。
プチサイクロンの下位モデルにあたるMC-SR26Jは、ダストカップ部分の上部にプリーツフィルターを装着した一般的な遠心分離サイクロン構造で、こちらはそのプリーツフィルターを通過した排気は後方2枚のフィルターを通り、「0.5μm以上の微細じんを約99.9%キャッチ」と測定されています。上位モデルには及びませんが、平均的な排気のきれいさを持っています。
同じく、ハイブリッドサイクロンのMC-HS500Gも同等の排気レベルです。コンセプトは良いのですが、2013年発売モデルと古いこともあり、現行の各メーカーのクリーナーとしてはかなり重い機種(本体がバッテリー装着状態で4.9kg)となってしまう点が難点です。
普及価格帯のMC-SK17Aについては、比較的簡易的なダストボックスに近いサイクロン構造となっており、フィルターも質は良くないため、排気のクリーンさは記載されていません。
おすすめのコード式サイクロン掃除機としては?
プチサイクロンの上位2機種は、「ダブルメタル」によってダストカップ内フィルターレス、またゴミ捨て以外のお手入れが約2年間不要ということになっており、お手入れ面が進化しています。排気レベルは同等ですが、ふとん清潔ノズルが標準で付属しているMC-SR570Gが人気でおすすめです。
紙パック式掃除機の種類
パナソニックの紙パック式掃除機は、2019年11月現在、軽量コンパクトタイプの「J コンセプト」MC-JP820Gを筆頭に、強力パワーを持ったMC-PA120G、そしてコンパクト+強力パワーのMC-PKシリーズ3機種などを展開しています。
J コンセプトというシリーズのMC-JP820Gは、キャニスタークリーナーで最高水準の本体質量2.0kgを実現した超軽量タイプで、クリーナー全体でも3.3kgと特に高齢の方や女性にぴったりのモデルです。
対してMC-PA120Gはパワーとコンパクトさのバランスをしっかりとった機種で、本体質量2.8kgで吸込仕事率は最大540Wとなっています。
比較的購入しやすい価格帯の機種として、じゅうたんからもしっかりかき出すパワーブラシ搭載のMC-PK20G、フローリングや畳対応のエアロノズルを搭載したMC-PK20A、同じくエアロノズル搭載のMC-PKL20Aと続きます。いずれもコンパクトで、パワー面でも520~600Wと強いです。
また、ディスカウントストアや一部家電量販店などで、よりお求めやすい価格帯の機種が販売されていることがあります。それらの機種はここでは割愛します。
紙パック式掃除機 排気クリーンレベル比較表
機種名・型番 | 排気レベル | 評価 | 本体画像 |
J コンセプト MC-JP820G |
粒子径0.5μm以上の微細じんを約99.9%キャッチ | ||
MC-PA120G | |||
MC-PK20G | 記載なし(抗菌酵素加工フィルターとアレル物質抑制加工フィルター装着) | ||
MC-PK20A | |||
MC-PKL20A | 記載なし(一般フィルター装着) |
性能の高い紙パックでよりきれいな排気に
上記のまとめた表を見ると、MC-JP820GとMC-PA120Gが具体的に排気の清浄に関して数字が出ており、「0.5μm以上の微細じんを約99.9%キャッチ」となっています。これはパナソニックで最上級の紙パック(「逃がさんパック」AMC-HC12)を標準で装着していることと、その後方にある2枚のフィルターにより算出されるものです。
この2枚のフィルターは下位モデルであるMC-PK20GとPK20Aの2機種にも同じものがつけられています。ただしこれらの機種は、標準で装着している紙パックは標準タイプになっていますので、排気の質については記載無しとなっています。
これらの機種の紙パックを「逃がさんパック」に交換するだけで、手軽に上位2機種と同じレベルのクリーン排気にすることが可能となっています。
おすすめの紙パック式掃除機としては?
本体質量2.0kgのMC-JP820Gは魅力的で、パワー面も吸込仕事率最大300Wと強力とまではいきませんが標準的です。この機種はとにかく本体もそうですが持ち手から先のヘッドまでも軽く、ヘッドも自走式パワーブラシでぐんぐん進んでくれるクリーナーとなっていますので、コード式では他社も含めて最も使いやすい機種の一つではないでしょうか。
予算を抑えたいという方は、同じく自走式パワーブラシ搭載で吸込仕事率最大600Wの超強力なMC-PK20Gで、紙パックを逃がさんパック AMC-HC12にしていただくのもおすすめです。