このページでは、2021年1月現在新品で購入可能なサイクロンクリーナーの中で、運転音が低い、低騒音の掃除機を比較してランキング形式でご紹介しています。
サイクロンクリーナーの運転音について:概要
コード式のサイクロンクリーナーのカテゴリーは、従来日本国内で主流だった紙パック式に取って代わり、2000年台後半~2010年代中盤ごろまでは掃除機のメインストリームとして各社から多くの製品が発売されていました。
その流れは、2011年のダイソンのコードレスクリーナーの初代機種発売後から、急激にコードレスタイプへとシフトしていきました。
手軽さでは群を抜くコードレスのスティッククリーナーへ主流が切り替わっていく中で、コードタイプのサイクロンクリーナーも小型軽量タイプが多くなってきました。
2012年ごろまでは、本体だけで5kgくらいあるような大きな機種も多く、パワーはあるが重くて使いにくいサイクロン掃除機もありました。ただしその分本体内のモーターを吸音材で囲うなどの騒音対策ができる余裕があり、もっと静音の機種があったことも事実です。
小型・軽量で使いやすいコードレスクリーナーが増加していくのに合わせて、コード式サイクロンクリーナーも現在では本体質量3kg程度、最軽量レベルだと2kgくらいという軽量モデルが多くなりました。運転音は超静音のタイプはなくなってしまいましたが、中には小型と静音をうまくバランスよく設計した機種もあります。
サイクロンクリーナー 低運転音ランキング
※同じメーカーのシリーズなどは同一の順位としてまとめています。
CV-SP900HとCV-SP300Hは、2020年発売の日立のクリーナーで、「パワかるサイクロン」の名称で販売されています。通称の通り、本体質量は2.5kgとかなり軽量ながら、吸込仕事率300Wを誇り、パワー面も両立させたサイクロン掃除機となっています。
2機種の違いは本体色、本体内の排気性能(SP900Hのほうがよりクリーン)、付属品の種類となっており、本体の運転音やパワー、寸法などは同一となっています。
また、同じく日立のCV-SV90Hも運転音が最大59dB。こちらの機種は本体の質量が3.5kgとやや大きいですが、吸込仕事率400Wの強力パワータイプとなっています。ただし、回転ブラシがエアタービン式なので、フローリングや畳向きのクリーナーです。
第2位は、2020年発売のパナソニックの小型軽量サイクロンクリーナー「プチサイクロン」シリーズのMC-SR580KとMC-SR38Kの2機種となります。運転音はどちらも62~約59dB。
プチサイクロンシリーズは本体2.6kgの軽量で、ダストカップ部分のフィルターレス化によって約2年間、ゴミ捨て以外のお手入れ不要を謳ったクリーナーとなります。2機種は付属品の種類と親子のノズルにLEDナビライトの有無、パイプ部分の取り付け口サイズが異なっており、本体性能はほぼ同一です。
2020年モデルのMC-SR580KとSR38Kでは新たにパナソニックが開発した「からまないブラシ」搭載のモーターヘッドで、髪の毛やペットの毛などがブラシにほとんどからまないようになったのも大きな特長です。
なお、2021年1月現在ではAmazonでSR38Kの旧モデルであるMC-SR37Gの在庫が残っており、特価で販売されています。「からまないブラシ」のヘッドではありませんが、運転音が少し静かな61dBで、本体の構造はほぼ変わっていないため大変お買い得です。
第3位は、2020年に発売された東芝ライフスタイルの小型軽量サイクロンクリーナー「トルネオミニ」シリーズのVC-CF30/CF20Aの2機種です。運転音はどちらも63~約58dB。
トルネオミニは代々、コード式サイクロンクリーナーのなかでも最軽量レベルのコンパクトさを売りにしてきた人気シリーズで、2020年モデルであるVC-CF30とCF20Aについても、本体質量がわずか2.2kgと驚きの軽さを誇ります。
パワー面にも妥協なく、吸込仕事率最大290Wあるので必要十分なレベルのパワーが確保されています。遠心分離の「デュアルトルネード」で、吸引力の持続もされるタイプです。
2機種の違いとして、本体色、ヘッドがパワーブラシかタービンブラシかなどの点がありますが、本体のサイズや運転音は同一となっています。
なお、2021年1月の記事執筆時点で特価品として、AmazonでVC-CF30の旧モデルであるVC-C7が販売されています。運転音や本体質量、吸込仕事率がほぼ同じ性能となっており、大変お買い得です。