このカテゴリーでは、メーカーごとにどの機種がより排気がクリーンなのかを比較して掲載しています。「東芝ライフスタイル」(TOSHIBA)クリーナーのきれいな排気ランキングです
コード式のサイクロンクリーナーを中心に多機種展開
東芝ライフスタイルのクリーナーラインナップは、2019年12月現在、コード式のサイクロンクリーナーがもっとも多くの種類を占め、そのあとにコードレススティッククリーナーや紙パック掃除機が続くという形で展開しています。
サイクロン式の掃除機はいずれも「TORNEO(トルネオ)」の名称が付けられており、だいぶ世間にも浸透しました。
また、紙パック式掃除機も数は減りましたが、比較的廉価帯のラインナップを中心に根強く展開しています。
コード式サイクロンクリーナーの種類
コードタイプのサイクロンクリーナーは、上位機種にあたる「トルネオV」3機種と、コンパクトボディの「トルネオミニ」2機種の2ライン、計5機種となっています。
上位機種の「トルネオV」は、いずれも本体質量2.3kgの軽量ながら、ダストカップ部分のフィルターレスサイクロンである「バーティカルトルネードシステム」で遠心分離をしっかり行うサイクロンクリーナーで、ワイドな吸口の自走式パワーヘッドを搭載しています。
機種により付属品の数や、センサー類の有無が異なりますが、基本性能は同じです。
また、「トルネオ ミニ」については、トルネオVほどのサイクロン構造ではなく、ダストカップの上部にフィルターを装着したタイプとなりますが、さらに軽量の本体2.2kgとなっています。こちらは自走式パワーブラシ搭載機種か、フローリング用のヘッド搭載かで分かれており、本体性能は2種類とも概ね同じです。
コード式サイクロン掃除機 排気クリーンレベル比較表
機種名・型番 | 排気レベル | 評価 | 本体画像 |
TORNEO V VC-SG910X |
微細なチリや花粉まで99.9%分離。粒子径0.5μm以上の微細塵を約99%補塵 | ||
TORNEO V VC-SG710X |
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TORNEO V VC-S610X |
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TORNEO mini VC-C7 |
粒子径0.5μm以上の微細塵を約99%補塵 | ||
TORNEO mini VC-C7A |
トルネオVはサイクロンの分離能力も表示
VC-SG910X以下トルネオVの3機種は「微細なチリや花粉まで99.9%分離」すると記載されており、これは実は現在、サイクロンクリーナーの元祖であるダイソン以外では国内メーカーで唯一、遠心分離能力の数字を具体的に表示している掃除機です。
また、遠心分離能力に加えて、後方の排気清浄フィルターを通すことによって、「粒子径0.5μm以上の微細塵を約99%補塵」するとなっています。
遠心分離、フィルター性能ともに格段に高いわけではありませんが、このコンパクトボディでダストカップ部分がフィルターレスなのを考えるとバランスが取れているように思います。実際、カップ後方のフィルターは汚れにくくなっています。
トルネオ ミニは一般的な小型サイクロンクリーナーの排気レベル
ミドル~エントリークラスであるトルネオミニの2機種については、ダストカップ上部にプリーツ型のフィルターがあり、床から吸い込んで遠心分離した大きめのゴミはダストカップに収まり、それ以外の微細なチリなどはプリーツフィルターともう一枚、モーター前にあるフィルターを通すことで、トルネオVと同様の「粒子径0.5μm以上の微細塵を約99%補塵」する排気レベルとなっています。
数値自体は同じですが、ダストカップの構造が異なっており、トルネオミニのほうはプリーツフィルターが汚れやすく、お手入れ・水洗いもこまめにしないとならないため、排気のレベルは同じでもそれ以外のところに違いがあります。
おすすめのコード式サイクロン掃除機としては?
どちらのシリーズも軽量でラクラクと掃除ができるクリーナーですが、お手入れ面を考えてトルネオVをおすすめしたいところです。最上位のVC-SG910XとSG710Xは、本体の色と付属品のみの違いとなっており、特に高いところの掃除ができるロングアタッチメントや、電動ふとんブラシが付いているSG910Xは花粉対策に適しています。
バランスの良いスティッククリーナー「トルネオV コードレス」
東芝ライフスタイルのコードレス式スティッククリーナーは、2019年12月現在で2ライン3機種がラインナップされています。
メインになるのは「トルネオV コードレス」で、全体の重さが1.9kgという超軽量のコードレス掃除機ながら、毎分最大11,000回転する高性能モーターを搭載したモデルです。本体部分だけなら1.4kgしかありません。
コード式のトルネオV同様、ダストカップ部分のフィルターレス化を実現し、高い遠心分離能力もウリのひとつです。
トルネオVコードレスは、本体色や付属品の違いでVC-CL1600とVC-CL600の2モデルが発売中です。
また、サイクロンではないダストカップ方式で、スティックとハンディ両方で使用できる普及価格帯のVC-WL100もコードレスクリーナーのひとつとして販売されています。
コードレススティッククリーナー 排気クリーンレベル比較表
機種名・型番 | 排気レベル | 評価 | 本体画像 |
TORNEO V Cordless VC-CL1600 |
微細なチリや花粉まで99%以上分離 | ||
TORNEO V Cordless VC-CL600 |
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VC-WL100 | 記載なし(ダストカップにティッシュペーパー装着可能) |
トルネオVコードレスは微細なチリや花粉まで99%以上分離
上位タイプのトルネオVコードレスについては、コード式のトルネオVと同じようにサイクロン部分の遠心分離能力が表してあり、「微細なチリや花粉まで99%以上分離」となっています。コード式に0.9%分及ばないのは本体のモーターパワーによる遠心分離の差であり、この0.9%分にはより微細なチリが含まれるので、排気レベルとしては平均的なところになります。
いちおう、ダストカップ後方に排気清浄フィルターがあり、こちらでその微細なチリをキャッチする形となっています。ただしこのフィルターについては性能の表記がありませんのでそれほど高性能というわけではなさそうです。
また、VC-WL100については昔ながらの簡易型ダストボックスを使うスティッククリーナーの一種で、ダストカップとフィルターをこまめにゴミ落としや水洗いしながら使っていくことになっています。よって排気に関しては残念ながら良いものとはいえません。
おすすめのコードレススティッククリーナーとしては?
より排気をきれいに使いたいという方であれば、どうしても上位のトルネオVコードレスを選択する必要があります。排気レベルは近年のクリーナーとしては普通ですが、なにしろ軽くて使いやすいというメリットも大きく、クリーン排気にこだわらなければ非常に良いモデルです。
上述の通り2機種の違いは付属品で、ふとん用ブラシと丸ブラシが付くかどうかのものですので、用途に応じて選択されると良いでしょう。花粉やアレルギーにより気を配るのであれば、アレルギーの温床となっているお布団のダニはぜひ除去したいところなので、VC-CL1600が良いと思います。
紙パック式掃除機は現在2モデルのみ
東芝の紙パック式掃除機は、やはりコードレス式の波に押される形で縮小し、現在は2モデルのみがラインナップされています。
厳密にはホームセンターや一部家電量販店などで見かける販路限定の廉価モデルもあるので、2機種以上は存在するのですが、排気の性能面も落ちるのでここでは割愛します。
いずれも本体質量2.3kgと軽量コンパクトで、吸込仕事率は350Wとこのサイズにしてはバランスの良いパワーです。
上位のVC-PH9はモーター内蔵のパワーブラシを装備し、じゅうたんにも適したモデルで、もうひとつのVC-PH7Aはフローリングメインのタービンブラシのタイプとなっています。PH9にecoモードという省エネ機能がついている以外は、本体の性能はほぼ同一となります。
紙パック掃除機の排気クリーンレベル比較表
機種名・型番 | 排気レベル | 評価 | 本体画像 |
VC-PH9 | 記載なし(3層構造紙パック+一般フィルター) | ||
VC-PH7A |
紙パック式掃除機としては標準的な排気レベル
東芝の紙パック式掃除機は、どちらの機種ともに紙パックにゴミを集め、紙の目地を抜けてしまう細かいゴミを後ろの一般フィルターで捕集する形式となっており、紙パック式掃除機としてはごく普通の作りとなっています。一般フィルターは高性能なものではなく、あくまでモーターにホコリやゴミが付いて故障の原因にならないように保護している程度のもので、排気としてはお世辞にも良いわけではありません。
ただし、標準で装着している紙パック(VPF-5)より高性能な紙パックとして、VPF-7が発売されていますので、そちらに交換すれば排気レベルがすこし上がります。
※紙パックの排気清浄効果について記載がありませんのでどの程度の向上かはわかりません
おすすめの紙パック式掃除機としては?
東芝では2機種のみの選択肢となっており、排気のレベルも全く同一であるので、家庭の床面にカーペット敷きが多ければVC-PH9、フローリングや畳が中心でしたらVC-PH7Aということになります。