VC-S214は、東芝のサイクロン掃除機「トルネオV」の中位モデルです。東芝独自の12気筒を搭載した「バーティカルトルネードシステム」で、ダストカップ部分に本来あった排気フィルターを本体後方に移したことにより、ダストカップ一つで大きなゴミとミクロのゴミを分離する構造となった「フィルターレスサイクロン」となっています。また、軽量で使いやすいサイクロン掃除機としても高い人気を持っているシリーズです。
同時発売のトルネオV最上位モデル、VC-SG514とは本体部分は同一ですがヘッドが異なる、付属品の数が異なるなどの違いがあります。
主な特長
モーターとヘッドなどをさらに軽量化
VC-S214は2013年モデルであるVC-SG413に比べて本体のモーターをパワーを維持しつつ約100g軽量化。本体、延長管、ヘッドを合わせた標準質量はVC-SG413の4.8kgより4.7kgとなりました。
バーティカルトルネードシステムで吸引性能を持続
ダストカップ部分でフィルターに微細なゴミを吸着させて捕集するタイプではなく、上下2段の遠心分離構造でミクロのゴミまで分離が可能となり、吸引力の持続性脳がアップ。排気フィルターはダストカップ部分ではなく、本体後方からの引き出し式になっています。汚れがひどい場合には、ダストカップ部分、排気フィルターともに水洗いにてお手入れが可能です。
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参考価格
発売開始時価格:50,000円+税
VC-S214のレビュー、使用感
VC-S214は、東芝ではミドルクラスモデルとなるサイクロン掃除機で、「トルネオV」の愛称ですっかり有名となったシリーズです。トルネオVでは、最も廉価なモデルです。
今回のVC-S214は、前年2013年に発売されたVC-SG413とほぼ同一のサイズで展開するマイナーチェンジモデルとなっています。本体質量を100g軽量化し、延長管には、軽量で耐久性のあるなグラスファイバー素材を使用しており、「軽量で使いやすく」という路線を踏襲しています。ただ、ヘッドはトルネオVの中では唯一、自走式パワーブラシではないため、ややじゅうたんではヘッドの進みの重さを感じるかもしれません。
VC-S214などの東芝のサイクロン掃除機は、非常にヘッドやパイプが軽量で、使いやすさとデザイン性が購入者に受け入れられているという一方、パワーや排気のクリーンさを押し出したクリーナーではなく、そういった部分の性能に優れたサイクロン掃除機は別のメーカーの機種のほうが良い場合もあります。パワーや排気のレベルは平均的といった印象ですので、東芝トルネオの場合は他社のフラッグシップの掃除機に比べ、ヘッドの進みが軽く、動かしやすさは女性の方や高齢の方にはピッタリですが、あまりパワーを感じることができるクリーナーではありませんので、そのあたりは昔の掃除機からの買い替えの場合、違和感を感じる方もいるかもしれません。
VC-S214のゴミ捨てに関しては、ダストカップを持って簡単にゴミを捨てることができます。付属のお手入れブラシをカップ中央部のメッシュ部分などを落として日々のお手入れを行いながら使用し、本体の「メンテナンス」ランプが点灯したらカップの部分を水洗いにて綺麗にするという方法で行います。いわゆる「フィルターレス」と言われているサイクロンクリーナーですが、フィルターレスはダストカップ部分となっていますので、排気のフィルターは本体後部から引き出すタイプになっています。こちらは頻繁にというほどではありませんが、水洗いにてお手入れを行う部分になっています。
VC-S214は本体は上位モデルのVC-SG514などと同等ですが、上記の通りヘッドが自走式パワーブラシではないことや、ゴミ残しまセンサーのカットなどがされており、価格が安くなるまではあまりおすすめの機種とは言えません。
仕様(スペック)
型名 | VC-S214 |
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カラーバリエーション |
VC-S214-H(シルバーメタリック) |
吸込仕事率 | 200W~約50W |
消費電力 | 850W~約300W |
本体寸法(幅×奥行×高さ) | 220×322×267mm |
本体質量 | 3.2kg |
ホース、延長管、ノズルを合わせた質量 | 4.7kg(モーターブラシ) |
運転音 | 64dB~約58dB |
集塵容積 | 0.4L |
発売年月 | 2014年9月 |