CV-SA300はどんな掃除機か
CV-SA300は、2014年発売の日立のサイクロンクリーナーです。同社のクリーナーの上位クラス機種となっており、2014年モデルから新たに採用された「パワーブーストサイクロン」構造を搭載するサイクロン掃除機となっています。
2013年モデルの旧モデルCV-SY300と比較し、CV-SA300は本体は3.5kgとほぼ同等サイズの小型・軽量タイプながら、「スマートホース」や「4方向吸引スマートヘッド」などパワーブーストサイクロン以外の部分も進化しました。
主な特長
「4方向吸引スマートヘッド」を新搭載
2013年モデルから採用された「スマートヘッド」をさらに改良。前後左右から効率よくゴミを吸い込める形状の「4方向吸引スマートヘッド」となりました。パワフル自走方式で、軽々とヘッドが進みます。
「パワーブーストサイクロン」で強力な吸込仕事率
ダストカップは、従来のティッシュペーパーを挟んでフィルターの役割をさせる「2段ブーストサイクロン」から、他メーカーの主要機種と同様の形状である円筒型の「パワーブーストサイクロン」へ変更。遠心分離によりゴミを分離しパワーを持続、また独自のゴミ圧縮により約1ヶ月間ゴミ捨て不要となっています。
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参考価格
CV-SA300発売開始時価格:60,000円+税
CV-SA300のパーツ・消耗品
CV-SA300 レビュー、使用感
CV-SA300は、日立のサイクロンクリーナーでは最上位モデルとなっており、新しく搭載された「パワーブーストサイクロン」や「4方向吸引スマートヘッド」、さらに最大運転音56デシベルという静音設計などが特長の掃除機です。
上述の通り、2014年のモデルより、「パワーブーストサイクロン」となりました。これは、簡単にいえば国内メーカー他社のサイクロン掃除機と同様のダストカップを採用したということで、ヘッドや運転音など良い所が多かった日立のサイクロン掃除機では難点となっていた、パワー持続力やお手入れの部分を強化したということになります。
従来の「2段ブーストサイクロン」はお世辞にも良いサイクロン構造とはいえず(まだ日立や他社の一部製品ではこのタイプを採用していますが)、箱型のダストケースにティッシュペーパーを挟んでこれをフィルター代わりとし、その後方にあるメッシュフィルターやプリーツフィルターの汚れを低減させようというものです。しかし、パワー持続力に欠け、本来のサイクロンと言えるものではありません。
ダイソンに代表されるサイクロン構造は、円筒型のカップの中でゴミと空気を回転させ、その回転によって生まれる遠心力でゴミを飛ばし、フィルターを目詰りさせないようにする原理のものですので、日立もやっとこのサイクロン構造を採用したことになります。
日立独自の特長としては、ゴミを圧縮しながらためることで、約1ヶ月間ゴミ捨てが不要ということ、またカップ中央部の突起がゴミ捨て時に押し出されることでゴミ捨てを簡易にしていることが挙げられます。
厳しい言い方をすると、他社で既に特長となっている部分を自社製品に取り入れたという印象は否めず、なかなか日立としても独自の特長が打ち出せておりませんが、特に同様のサイズのサイクロン掃除機の中では他社製品が概ね300W前後の吸込仕事率のなか、CV-SA300は吸込仕事率が400Wと強めで、ここは新しいヘッドと合わせ「モーターの日立」の特長が大いに現れています。
CV-SA300は旧モデルのCV-SY300の例からすると、約35,000円~40,000円程度の実売価格で推移することが長く、一般的なサイクロンクリーナーとしては平均的な価格帯になります。予算がこのくらいで、排気はそれほど気にならないけど比較的パワーがあって小型のサイクロン掃除機が欲しいという方にはピッタリの機種といえるでしょう。
仕様(スペック)
型名 | CV-SA300 |
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カラーバリエーション |
・CV-SA300-R(レッド) ・CV-SA300-N(シャンパン) |
吸込仕事率 | 400W~約50W |
消費電力 | 950W~約190W |
本体寸法(幅×奥行×高さ) | 240×336×290mm |
本体質量 | 3.5kg |
ホース、延長管、ノズルを合わせた質量 | 5.0kg(モーターブラシ) |
運転音 | 56dB~約51dB |
集じん容積 | 約0.4L |
発売年月 | 2014年7月 |