このカテゴリーでは、メーカーごとにどの機種がより排気がクリーンなのかを比較して掲載しています。「日立」(HITACHI)クリーナーのきれいな排気ランキングです 。
家電の日立らしく幅広いクリーナーラインナップ
日立では2019年11月現在、国内ではもっとも人気のコードレススティッククリーナーを中心に、コード式のサイクロン掃除機、紙パック式掃除機、ハンディクリーナーからロボットクリーナーと家庭用の掃除機各種で幅広い商品展開を行っています。また、業務用掃除機にも歴史を持つメーカーで、お店用や乾湿両用などを多数発売しています。
コードレススティッククリーナーの種類
日立では現在、コードレススティッククリーナーとして、4ライン5機種を展開しています。
小型ハイパワーモーターを採用したマルチタイプの「パワーブーストサイクロン」PV-BH900GとBH500G、クリーナー全体で1.4kgの超軽量タイプとなる「ラクかるスティック」PV-BFL1、自立できるタイプの「パワーブーストサイクロン」PV-BJ700G、手軽に使える自立タイプのPV-B200Gとなります。
とくにパワー重視が良いのか、軽さ重視が良いのか、さらに自立できるスタンド型が良いのかという特徴的な機種が多く、さまざまな需要に対応しているメーカーです。
コードレススティッククリーナー 排気クリーンレベル比較表
機種名・型番 | 排気レベル | 評価 | 本体画像 |
パワーブーストサイクロン PV-BH900G |
記載なし | ||
パワーブーストサイクロン PV-BH500G |
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ラクかるスティック PV-BFL1 |
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パワーブーストサイクロン PV-BJ700G |
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PV-B200G |
残念ながらスティッククリーナーには排気レベル表記なし
日立のコードレススティッククリーナーはパナソニックと同様に、すべての機種でサイクロン遠心分離能力や、フィルターの捕集能力については記載がありませんでした。そのため、当サイトでの評価点は高くありません。
現在のところ日立のサイクロンクリーナーについては、コードレスでもコード式でもダストカップ部分のフィルターレス化はされておらず、どの機種もカップの上部にプリーツフィルターを設け、そのフィルターで微細なゴミを受け止める形をとっています。
このフィルターはやはり汚れやすく、目詰まりしやすい状況にあるので、普段のゴミ捨てだけでなく、カップ・フィルターのこまめなお手入れ、または水洗いが必要となっています。
後述するコード式のサイクロン掃除機では、プリーツフィルターを通した排気は後方の高集じんフィルターを通過するので、トップクラスのクリーン排気が表記されていますが、コードレス式のものはここまでの仕組みになっておらず、排気のレベルには差があります。
おすすめのコードレススティッククリーナーとしては?
排気を重視する場合は、どの機種を選んでも一緒という結論になってしまいますが、それであればよりしっかり床などのゴミを取ってくれるパワーブーストサイクロンをおすすめしたいと思います。マルチタイプのPV-BH900GとBH500Gは本体性能は同一で、付属品の種類が異なります。ミニパワーヘッドやほうきブラシなど多彩な付属品があるBH900Gは、思わずアタッチメントを付け替えていろんなところをお掃除したくなるような魅力的な一台です。
コード式サイクロン掃除機の種類
日立では2019年11月現在、コード式のサイクロンクリーナーとして2ライン3機種を発売しています。
本体質量2.5kgの軽量ながら吸込仕事率最大300Wとバランスが良く、パワフルなヘッドを搭載した「パワかるサイクロン」CV-SP900GとSP300G。そして本体質量400Wのパワータイプでフローリングや畳に適したエアーヘッドを搭載した「パワーブーストサイクロン」CV-SV90Gの3機種となります。
どの機種も比較的パワーのあるタイプながら運転音が低めなのも特長のひとつです。
コード式サイクロン掃除機 排気クリーンレベル比較表
機種名・型番 | 排気レベル | 評価 | 本体画像 |
パワかるサイクロン CV-SP900G |
0.3~10μmの微細なゴミを99.999%捕集 | ||
パワかるサイクロン CV-SP300G |
0.3~10μmの微細なゴミを約99%捕集 | ||
パワーブーストサイクロン CV-SV90G |
0.3~10μmの微細なゴミを99.9%捕集 |
CV-SP900Gはトップクラスの排気クリーン性能を発揮
コード式サイクロン掃除機の3機種は、それぞれ値は違いますが、非常に良い排気性能が測定されているということが現れています。
特にプレミアムタイプのCV-SP900Gは、上述したコードレススティッククリーナーと同様にダストカップ部分のフィルターレスではないですが、排気として外に出ていくまでさらに3枚のフィルターを通し、うち1枚が高集じんフィルターとなっていますので、排気クリーンについてはクリーナーのなかでもトップクラスです。
残り2機種はその高集じんフィルターがカットされているものの、平均以上の排気レベルがあります。
どの機種も、適切に吸引性能や排気のきれいさを保つために、ダストカップやフィルターのこまめなお手入れ・水洗いは忘れず行うようにしましょう。
おすすめのコード式サイクロン掃除機としては?
パワかるサイクロンのCV-SP900Gは排気性能だけでなく、クリーナー自体の軽さ、ヘッドの滑り、パワー面、運転音など総合的に見ても非常に性能が良く、メーカーを横断してもおすすめの1台となります。上記の通りフィルターお手入れ面が難点になりますが、それを補って余りある品質です。
紙パック式掃除機の種類
日立では現在、3ライン5モデルの紙パック式クリーナーをラインナップしています。
最も上位にあたるのが、代々「かるパック」という名称で展開してきた軽量タイプのCV-KP900GとKP200G。軽量スタンダードタイプのCV-PF90とVF70。強烈パワーの吸込仕事率を実現したパワフルタイプのCV-KP300Gという5機種となっています。
それ以外に旧機種の市場在庫や、一部家電量販店やディスカウントストアなどで販売されている販路限定モデルやオリジナルモデルなども存在していますが、基本的にこのページでは割愛します。
コード式紙パック掃除機 排気クリーンレベル比較表
機種名・型番 | 排気レベル | 評価 | 本体画像 |
かるパック CV-KP900G |
0.3~10μmの微細なゴミを99.999%捕集 | ||
かるパック CV-KP200G |
記載なし(抗菌加工紙パック+抗菌フィルター+一般フィルター) | ||
CV-PF90 | |||
CV-VF70 | |||
CV-KP300G |
記載なし(プレミアム紙パック+抗菌フィルター+一般フィルター) |
紙パック式掃除機ではトップクラスの排気クリーン、CV-KP900G
日立の紙パック式掃除機ラインナップでは、最上位にあたるCV-KP900Gが排気に関しては特に質の良い結果を出しています。
その理由としては、もともと標準で日立最高級の紙パックであるGP-2000FSを装着していることと、その後ろにある3枚のフィルターがあること、モーターケースも気密性が高いことがあり、これらによって紙パッククリーナーでは最高クラスの排気レベルを実現しました。
標準搭載の紙パックは3枚で1,000~1,500円くらいするというものなのでランニングコストがかかりますが、その分良い排気が期待できることになります。ただし、それ以外の紙パックですと紙の密度が下がり、排気も悪くなってしまいます。このあたりはフィルターが水洗いできるサイクロン掃除機とは異なる要素です。
日立のそのほかの紙パック式掃除機は、排気のレベルには言及がありません。フィルターも一般的なものになっていますし、標準でつけてある紙パックが最上級のものではありませんので、これを上記のGP-2000FSにランクアップさせると、排気のレベルがよくなります。
おすすめの紙パック式掃除機としては?
排気の面、軽さ、パワーのバランスを総合的に考えるなら、最上位のCV-KP900Gが良いでしょう。排気の良さは上述のとおりですが、紙パック式ではかなり軽い、本体2.3kgで持ち運びながらの掃除もしやすいだけでなく、運転音が最大57デシベルというのが魅力的です。いろいろな面で高い性能を持っている一台といえます。