このカテゴリーでは、メーカーごとにどの機種がより排気がクリーンなのかを比較して掲載しています。イギリスの「ダイソン」(Dyson)クリーナーのきれいな排気ランキングです。
スティッククリーナーもコード式も多数ラインナップされているダイソン
イギリスに本社を置くダイソンは、元祖サイクロン掃除機のメーカーとして妥協のない製品づくりをしてきたなかで、アレルギー対策や排気のきれいな掃除機を作るということにも注力してきました。
2019年11月現在のダイソンのクリーナーラインナップでは、大ヒットしたコードレスのスティッククリーナーが中心ながら、コード式のキャニスタータイプのサイクロン掃除機も4機種が発売されています。
キャニスタークリーナーの種類
横型のキャニスタークリーナーでは、現行機種としてDyson V4 digitalシリーズとして2種、Dyson Ballシリーズとして1種、DC48タービンヘッドという4機種となっています。
抜群のゴミ取り性能を誇るダイソンのキャニスター掃除機
ダイソンのキャニスタークリーナーは、フラッグシップモデルの「V4digital」、普及価格帯の「dyson Ball」ともに、丸っこいフォルムでほとんど角ばっていません。
特にV4 digitalは、セルフライティング機能で倒れても自分で立ち上がるように設計されており、引いて掃除するときにもストレスがありません。
ヘッドの部分は機種によって異なりますが、DC48タービンヘッド以外にはスティッククリーナーで好評のソフトローラーヘッドを搭載しており、フローリングの溝までしっかりと細かいゴミを取ってくれます。さらに最も上位の機種(CY29ABL)にはじゅうたん用のヘッドも付属しています。
また、キャニスター型の掃除機は収納のときにややスペースをとってしまうのが難点ですが、V4 digitalシリーズには収納用フロアドックを付属しており、幅57.0cm、高さ98.1cmのところに収まるように収納が可能です。
Dyson V4 digital、Dyson Ballの排気クリーンレベル比較表
機種名・型番 | 排気レベル | 評価 | 本体画像 |
CY29ABL Dyson V4 digital absolute |
PM0.3レベルの超微小粒子を99.97%以上空気と分離(ポストモーターフィルターも搭載) |
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CY29FF Dyson V4 digital Fluffy+ |
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CY24FF Dyson Ball Fluffy |
0.5ミクロンもの微細なゴミをより多く分離(ポストモーターフィルターも搭載) | ||
DC48THSB Dyson DC48 turbinehead |
0.5ミクロンもの微細な粒子も空気から分離(ポストモーターフィルターも搭載) |
0.3ミクロンもの微粒子を99.7%空気と分離する
ダイソンで現在発売されているキャニスター型の掃除機は、いずれも排気の性能は高いレベルとなっています。細かい比較は省きますが、クリーナー業界ナンバーワンといえます。
特に上位機種V4 digitalは、強力な遠心分離を行うサイクロン部分で、PM0.3レベルの超微小粒子を99.7%空気と分離できるというもので、フィルターを使わずに空気の力だけでこれだけの分離性能を持っているクリーナーになっています。
PM0.3というのがどのくらいの大きさかというと、よく言われるPM2.5というのが「2.5μm以下の微細な粒子」となります。
つまり、PM0.3は「0.3μm以下の微細な粒子」で、このごく小さい粒子を99.7%ダストカップ内で取りきりますという性能になっています。
他社のクリーナーではここまで遠心分離性能があるものはなく、フィルターも通したうえで0.3~10μmのゴミを99.9%捕集するといったレベルまでのものが多く、排気性能としてはダイソンが抜きん出ています。
ダイソンのクリーナーももちろん、ダストカップから出た空気は排気として外に出ていく前にHEPAレベルのフィルター(ポストモーターフィルター)を通りますので、「0.3μm以下の粒子を99.7%」という数字が限りなく100%に近づくということになります。
フィルター水洗いは1年に1回でOK
ダイソンのキャニスター型掃除機では、ダストカップ中央に筒状の「プレモーターフィルター」と、本体内部のモーター周りに「ポストモーターフィルター」の2つのフィルターがセットされています。
ほとんどのゴミやチリはサイクロン部分で遠心分離されダストカップ内に貯まるため、ダイソンではプレモーターフィルターのみを1年に1回程度の水洗いで推奨しています。ポストモーターフィルターは通常取り出せないのでお手入れ不要、またサイクロン部分も水洗い不可とされています。このメンテナンスの頻度がダイソンのキャニスター型掃除機のひとつのメリットとなります。
おすすめのキャニスタークリーナーとしては?
ダイソンのキャニスタークリーナーは上記の通り、かなり高いレベルのサイクロン分離性能とフィルターを持っていますので、花粉やハウスダストなどにも強く、アレルギー対策の掃除機としてどの機種も力を発揮します。以前は基準が厳しいとされているスイスのアレルギー協会の認証を得たりしていました。
おすすめはやはり、最新の遠心分離能力で0.3μm以下の微細ゴミを分離できるV4 digitalとなります。2020年に向けてのクリーナー業界では、アレルギー対策としてはベストの1台です。
売れ筋のダイソン コードレススティッククリーナー
コードいらずでどこでもいつでも掃除ができるスティッククリーナー。ダイソンのコードレススティッククリーナーはパワーとメンテナンス面などで好評を得ており、どの通販サイトや店頭でも売れ筋ばかりで、スティッククリーナーでのシェアナンバーワンです。
現在は、フラッグシップモデルとして液晶パネルを搭載し、吸引力が前モデルから25%アップした「dyson V11」シリーズ以下、「V10」「V8」「V7」というシリーズが発売されています。
それぞれのシリーズで付属品違いや色違い、販路違いなどで多数のモデルが存在しています。家電量販店では上記の現行シリーズのレギュラー商品がほとんどですが、ネット通販やディスカウントストア、ホームセンターなどでは旧機種(V6シリーズなど)を中心にバリエーションモデルをよく見かけます。
いずれも、トリガー型の本体で電源ボタンを押した分だけモーターが回るためバッテリーロスが少ない設計です。また、パイプの部分を外してハンディクリーナーとして使用可能。スキマノズルやフトンツールなど、豊富な付属品を活かしてさまざまなところを掃除できます。
ダイソン コードレス掃除機 排気クリーンレベル比較表
機種名・型番 | 排気レベル | 評価 | 本体画像 |
Dyson V11 シリーズ(SV14FFABL/ SV14FFCOM/ SV14FFなど) |
0.3ミクロンもの微細な粒子を99.97%捕集し、部屋の空気よりも、きれいな空気を排出(ポストモーターフィルターも搭載) | ||
Dyson V10シリーズ(SV12FF/ SV12FFABLなど) |
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Dyson V8シリーズ(SV10KSLMCOM/ SV10KSLM/ SV10FF3など) |
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Dyson V7シリーズ(SV11SLM/ SV11FF/ SV11FF2 など) |
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Dyson V6シリーズ(SV07ENT/ DC62SPL/ SV07SPLなど) |
ポストモーターフィルターにより高いレベルの排気クリーン性能を発揮
ダイソンのスティッククリーナーですが、キャニスタークリーナーよりも本体のモーターやサイクロン部分の大きさがコンパクトになっているため、遠心分離性能はコード式に及ばないものの、排気が出ていく部分に装着されたポストモーターフィルターにより、0.3ミクロン(μm)の微粒子を99.97%まで捕らえることができるので、コードレス掃除機としてはやはり段違いの排気クリーンを実現しています。
フィルターの清浄は月1回程度を目安に
排気をクリーンに保ち、掃除機の性能を維持するために、ダイソンではカップ中央にある円筒形のプレモーターフィルターと、排気出口付近のポストモーターフィルターの水洗いを1ヶ月に1回程度推奨しています。かなり細かいチリを捕らえるフィルターだけに、取り外しても汚れが目で見えにくいのですが、目に見えない微細な粒子でもフィルターに付いたままの状態は吸引性能の持続性などを考えると良くないということです。
おすすめのコードレススティッククリーナーとしては?
ダイソンのコードレスクリーナーは、ポストモーターフィルターのある最近の機種は排気レベルはどれもほとんど同等でアレルギー対策の観点でも選択肢としてたくさんあります。
その中では、旧機種のV10から吸引力が25%アップした、もっともパワーの強いV11か、または軽量で非常に使いやすく進化したV8 Slimの2つがとくにおすすめです。それぞれ、付属品の数などで派生商品があります。