ダイソンは2020年10月8日、コードレススティッククリーナー「Dyson micro 1.5kg(ダイソン マイクロ)」シリーズの新製品を2機種発表し、発売開始しました。6月に発売した、Digital Slimシリーズよりも更に軽量の、本体1.5kgというダイソン史上最軽量のスティッククリーナーとなっています。
- ダイソン最軽量となる、本体1.5kgのスティッククリーナー
- 1.5kgのコードレスクリーナーで唯一、微細なホコリを99.99%閉じ込め、吸引力が変わらない
- 最長20分間の運転が可能
2機種の違いは付属パーツと本体色のみとなっており、本体の性能は同一のものとなります。
発売機種
今回、発売されたのは以下の2つのタイプです。うち一つは、ダイソンの公式ストア(dyson.co.jp)や(Dyson楽天市場店)のみで販売しているモデルとなり、一般の家電量販店などでは1機種のみの展開となるようです。ページ下部に比較表を掲載していますのでご参考ください。
SV21FFPRO(Dyson micro 1.5kg PRO)
ダイソン公式ストアのみの販売となる、上位モデルです。クリーナーヘッド以外に、付属品を7点同梱しています。その中にはLED隙間ノズルや専用充電ドックというスタンドもあり、いたれりつくせりの軽量クリーナーとなっています。本体色はゴールド系。発売開始時価格は80,300円(税込)です。
※ダイソン公式ストア専売となります
SV21FF(Dyson micro 1.5kg)
ヘッド以外に付属ツールを5点同梱した、標準モデル。ミニモーターヘッド、コンビネーション隙間ノズルなどの付属品がついています。本体色はニッケル(シルバーに近い色)系。発売開始時価格は¥64,900 (税込)です。
Dyson micro 1.5kgシリーズのおもな特長
(1)ダイソンのテクノロジーを結集した、1.5kgという超軽量コードレスクリーナー
ダイソンのコードレスクリーナーはここ2~3年、軽量化への比重を大きくしており、2019年に発売された当時の最新モデル「Dyson V11」シリーズで2.76kgだった標準質量が、同じ年に発売された「Dyson V8 Slim Fluffy」では2.15kgとなり、当時での最軽量化を実現しました。
その後も軽量クリーナーへのチャレンジは続き、2020年6月に発売の「Dyson Digital Slim」ではとうとう2kgを切る1.9kgとなりました。しかしこれにとどまらず、今回発売された「Dyson micro 1.5kg」では、商品名に重さを付けるほどの自信で最軽量のダイソンクリーナーであることを謳っています。
(2)超軽量なのに、吸引力の変わらない構造はそのまま
ダイソンのコードレスクリーナーで特筆なのは、本家サイクロンクリーナーメーカーとして、どれだけ軽量化を行っても、ダストカップ内でゴミを遠心分離させる構造はしっかりと維持しているところです。
これにより、微細なゴミをしっかり収め、フィルターの力とともにクリーナーの外に出すことがありません。1.5kgレベルの各社軽量タイプではできないような、0.3μm以上の粒子を99.99%閉じ込めるといった排気クリーンさをアピールしています。
もちろん、しっかりと遠心分離することで余計なゴミがフィルターに付着しないようになっており、吸引力が変わらないというダイソンならではの特長も持っているクリーナーです。
(3)Dyson Hyperdymium(ダイソン ハイパーディミアム)モーターを開発
ダイソンの歴史はモーターの小型化への歴史とも言え、クリーナーにもその時その時の最新モーターが搭載されてきました。
2020年のDyson Digital Slimシリーズには、2019年のV11モーターと比べて15%小型化したDyson Hyperdymiumモーターを搭載しています。毎分105,000回転を誇る、小型でパワフルなモーターを自社開発しているのもダイソンの強みです。
(4)45%小型化・軽量化したMicro Fluffy(マイクロ フラフィ)クリーナーヘッド
2020年6月発売の「Dyson Digital Slim」シリーズに搭載され、クリーナーの軽量化に寄与した小型クリーナーヘッドが、さらにmicro専用サイズとなって軽量・小型化を果たしました。2019年の「Dyson V11」シリーズからは45%の小型化となり、日本の家庭では特に使いやすいヘッドとなっています。
仕様・比較表
型番 | Dyson micro 1.5kg PRO (SV21 FF PRO) |
Dyson micro 1.5kg (SV21 FF) |
---|---|---|
本体画像 | ||
カラー | ゴールド系 | ニッケル系 |
バッテリーの種類 | リチウムイオン電池 | |
運転時間 | エコ:最大約20分 強:最大約5分 |
|
充電時間 | 約3.5時間 | |
本体寸法 (幅×奥行×高さ) |
207mm×222mm×1091mm | |
標準質量 | 1.5kg(スティック時) 0.97kg(本体のみ) |
|
集じん容積 | 0.2L | |
マイクロフラフィ クリーナーヘッド |
● | ● |
ミニモーターヘッド | ● | ● |
コンビネーション 隙間ノズル |
● | ● |
LED隙間ノズル | ● | |
卓上ツール | ● | ● |
専用充電ドック | ● | |
収納用ブラケット | ● | ● |
ツールクリップ | ● | ● |
まとめ
このページのはじめに述べましたが、ここ最近のダイソンクリーナーの軽量化への力の入れようは凄まじく、とうとう1.5kgという、日本国内メーカーが得意とする小型超軽量クリーナーの分野まで、イギリスを発祥とする海外メーカーであるダイソンが足を踏み入れてきた印象があります。
クリーナーは毎日どころか一日に数回使うヘビーユースな家電であるため、多くの方が「できるだけ軽く、使いやすく」という希望を持っています。しかし反面、小さくすることはモーターのパワー、バッテリー容量、ゴミの収納スペース全てにおいて不利となるため、両立させることは容易ではありません。
今回、ダイソンが発売した「Dyson micro 1.5kg」は、軽量・小型だけどなおかつダイソンの得意分野であるパワー、きれいな排気などを極限まで両立させた、挑戦的なモデルであるように思います。
運転時間は最長20分と、従来モデルの半分程度ですし、ヘッドまで軽いことによって床面への密着度(=ゴミの取れ方)が減少することも予想され、軽量化によるデメリットはあります。
しかし、ダイソンとしてはよりパワフルなモデルも用意しているので、ご自身に合ったクリーナーを選んでくださいねというメッセージも込めたクリーナー展開を行ったのではないでしょうか。