CV-SA700はどんな掃除機か
CV-SA700は、2014年発売の日立のサイクロンクリーナーです。同社のクリーナーの最上位機種となっており、2014年モデルから新たに採用された「パワーブーストサイクロン」構造を搭載するサイクロン掃除機となっています。
2013年モデルの最上位機種CV-SY7000と比較し、CV-SA700は最上位モデルとして大幅に小型軽量化を行っており、本体は3.6kgとコンパクトになっています。また、「スマートホース」や「4方向吸引スマートヘッド」など本体以外も軽量で使いやすくなっています。
運転音も最大54dBと、他社同等サイズのサイクロン掃除機の中でもトップクラスの静音設計になっており、夜間の掃除などにも適してクリーナーです。
主な特長
「4方向吸引スマートヘッド」を新搭載
2013年モデルから採用された「スマートヘッド」をさらに改良。前後左右から効率よくゴミを吸い込める形状の「4方向吸引スマートヘッド」となりました。パワフル自走方式で、軽々とヘッドが進みます。
「パワーブーストサイクロン」で強力な吸込仕事率
ダストカップは、従来のティッシュペーパーを挟んでフィルターの役割をさせる「2段ブーストサイクロン」から、他メーカーの主要機種と同様の形状である円筒型の「パワーブーストサイクロン」へ変更。遠心分離によりゴミを分離しパワーを持続、また独自のゴミ圧縮により約1ヶ月間ゴミ捨て不要となっています。
捕集率99.999%を実現するきれいな排気
CV-SA700は、2013年モデルのCV-SY7000同様、国際電気標準会議(IEC)の基準で排気レベルの測定を行なっており、0.3~10ミクロンの微細なゴミを99.999%フィルターで捕集することができます。これはフィルター型のサイクロン掃除機でもトップクラスのきれいな排気となっています。
最安値価格、最安値ショップを紹介
参考価格
CV-SA700発売開始時価格:80,000円+税
CV-SA700のパーツ・消耗品
CV-SA700 レビュー、使用感
CV-SA700は、日立のサイクロンクリーナーでは最上位モデルとなっており、新しく搭載された「パワーブーストサイクロン」や「4方向吸引スマートヘッド」、さらにトップレベルのクリーン排気や最大運転音54デシベルという静音設計などが特長の掃除機です。
上述の通り、2014年のモデルより、「パワーブーストサイクロン」となりました。これは、簡単にいえば国内メーカー他社のサイクロン掃除機と同様のダストカップを採用したということで、ヘッドや運転音など良い所が多かった日立のサイクロン掃除機では難点となっていた、パワー持続力やお手入れの部分を強化したということになります。
従来の「2段ブーストサイクロン」はお世辞にも良いサイクロン構造とはいえず(まだ日立や他社の一部製品ではこのタイプを採用していますが)、箱型のダストケースにティッシュペーパーを挟んでこれをフィルター代わりとし、その後方にあるメッシュフィルターやプリーツフィルターの汚れを低減させようというものです。しかし、パワー持続力に欠け、本来のサイクロンと言えるものではありません。
ダイソンに代表されるサイクロン構造は、円筒型のカップの中でゴミと空気を回転させ、その回転によって生まれる遠心力でゴミを飛ばし、フィルターを目詰りさせないようにする原理のものですので、日立もやっとこのサイクロン構造を採用したことになります。
日立独自の特長としては、ゴミを圧縮しながらためることで、約1ヶ月間ゴミ捨てが不要ということ、またカップ中央部の突起がゴミ捨て時に押し出されることでゴミ捨てを簡易にしていることが挙げられます。
全体的には、シャープのEC-VX500と非常に似ています。本体質量やヘッドの形状、ゴミ圧縮、運転音、排気レベルなどの特長はほぼEC-VX500と同等のもので、なかなか日立としても独自の特長が打ち出せておりませんが、特に同様のサイズのサイクロン掃除機の中では他社製品が概ね300W前後の吸込仕事率のなか、CV-SA700は吸込仕事率が420Wと強めで、ここは新しいヘッドと合わせ「モーターの日立」の特長が大いに現れています。
なお、CV-SA700は最上位機種となっていますが、一つ下位のモデルであるCV-SA500とは、下記の比較表の通り違いがごくわずかの点のみとなっています。発売当初は価格が非常に高い設定ですが、国内メーカーの商品は発売半年程度で半額近くまで下がることが多いため、検討される方は単純に値下げ幅が大きい機種で選んでも良いでしょう。
仕様(スペック)
型名 | CV-SA700 |
---|---|
カラーバリエーション | ・CV-SA700-R(ディープレッド) ・CV-SA700-N(ディープシャンパン) |
吸込仕事率 | 420W~約50W |
消費電力 | 950W~約190W |
本体寸法(幅×奥行×高さ) | 240×336×290mm |
本体質量 | 3.6kg |
ホース、延長管、ノズルを合わせた質量 | 5.1kg(モーターブラシ) |
運転音 | 54dB~約49dB |
集じん容積 | 約0.4L |
発売年月 | 2014年7月 |
CV-SA700 関連機種
- パナソニック MC-HS700G:パナソニックのサイクロン掃除機最上位機種。充電(コードレス)とコード式両方で使える「ハイブリッドサイクロン」。2013年発売。
- 東芝 VC-SG513:東芝のサイクロン掃除機最上位モデル。サイクロンカップにフィルターをなくした軽量モデルとして定評があります。2013年発売。
- シャープ EC-VX500:シャープのサイクロン掃除機。ゴミ圧縮により約30日間ゴミ捨て不要、また54dBのやさしい運転音などが特長。2013年発売。
- 三菱電機 TC-ZXD30P:三菱電機の2014年サイクロン掃除機新モデル。サイクロンボックス部フィルターレス、またスマートフォン連携によりお掃除中の消費カロリーを計算してくれるなど新たな機能を搭載。
- ダイソン DC63モーターヘッドコンプリート:ダイソンの2014年発売、小型サイクロンクリーナー。ダイソンならではの強力な集じん能力に加え、新たに開発したユニークな付属ツールも話題。