VC-S312は、東芝のサイクロンクリーナー「トルネオV」です。東芝独自の12気筒を搭載した「バーティカルトルネードシステム」を新開発し、ダストカップ一つで大きなゴミとミクロのゴミを分離する構造となったサイクロンクリーナーです。また、このVC-S312は本体からホース、パイプ、ヘッドの軽量化を行ったことで本体質量が3.3kg、標準質量4.7kgと非常にコンパクトになったことも大きな特長です。バーティカルトルネードシステムの上位機種であるVC-SG512と外形寸法やパワー等は同一となりますが、伸縮ロングノズルやふとん用ブラシといった付属品類が同梱されていない、ゴミ残しまセンサーが省略されていて節電性能がやや劣るといった違いがあります。
VC-S312の後継機種→VC-S33(付属品通常タイプ)、VC-S43(付属品の多いタイプ)
主な特長
- バーティカルトルネードシステムで吸引持続性能がアップ
- 本体からホース、延長管、ヘッドをすべて軽量化
- ダストカップ、ブラシ部分、排気清浄フィルターの簡単お手入れ
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参考価格
発売開始時価格:59,800円
VC-S312のレビュー、使用感
VC-S312は、バーティカルトルネードシステムという名称で、大きいゴミとミクロのゴミを分離する構造を一つのカップ内で行えるようにしたサイクロンクリーナーになっており、従来ミクロのゴミをフィルターで吸着させ、お手入れが必要だった部分が12気筒の遠心分離となったことで吸引性能が持続しやすくなりました。従来から単独のサイクロンボックスで強力な遠心分離を行うクリーナーの元祖であるダイソンを強く意識し、似たような構造を採用しました。
ただ、カップ内部の遠心分離性能はそれほど高くないので、従来のサイクロンクリーナーと同じく、付属品としてお手入れブラシがついており、ダストカップ中央部のメッシュが目詰りするたびにこまめに掃除するというお手入れは発生しますが、ダストカップ上部のフィルターが省略されたことで吸引力が持続しやすくなったのは改良点です。
また、本体の重さが3.3kg、ヘッドまで入れた質量が4.7kgで大変軽量コンパクトになりましたし、総合的にもかなり使いやすい掃除機になっているのではと思います。ダイソンの「ダイソンボール」や三菱のサイクロンクリーナー「風神」と同様、吸込仕事率によるパワーをアピールせず、ゴミの分離能力や吸引性能の持続、使い勝手などの性能に重きを置いたサイクロン掃除機が多数発売されるようになってきています。
なお、VC-SG412とは本体カラーリング、ゴミ残しまセンサーがない点が異なっています。更に上位のVC-SG512にはそれに加えて付属品セットがありますので、付属品の必要性と価格面で3機種のうちから選択すると良いでしょう。
仕様(スペック)
型名 | VC-S312 |
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カラーバリエーション | VC-S312-P(メタリックピンク)
VC-S312-S(シルバー) |
吸込仕事率 | 200W~約50W |
消費電力 | 850W~約300W |
本体寸法(幅×奥行×高さ) | 220×322×267mm |
本体質量 | 3.3kg |
ホース、延長管、ノズルを合わせた質量 | 4.7kg(モーターブラシ) |
運転音 | 64dB~約58dB |
集塵容積 | 0.4L |
発売年月 | 2012年9月 |
東芝サイクロンクリーナー トルネオ比較表
VC-SG712 |
VC-SG512 |
VC-SG412 |
VC-S312 |
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商品写真 | ||||
本体サイズ |
幅268×奥行410×高さ280mm |
幅220×奥行322×高さ267mm |
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本体質量 (標準質量) |
4.5kg (6.1kg) |
3.3kg(4.7kg) |
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ヘッド |
イオンカーボンヘッド(自走式モーターブラシ) |
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吸込仕事率 |
200W~約50W |
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消費電力 |
850~約300W |
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運転音 |
57~約55dB |
64~約58dB |
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集じん容積 |
0.4L |
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カーボン素材 |
延長管、ヘッド |
延長管、ヘッド、本体 |
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ecoモード |
● (節電アイドリング搭載) |
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ゴミ残しまセンサー |
● |
- |
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サイクロンの分離性能・圧縮性能 | ミクロのゴミまで99.8%分離、 約1/10に圧縮 |
ミクロのゴミまで99.9%分離、約1/5に圧縮 |
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排気性能 | 0.3ミクロン以上の微細じんを 約99.9%補じん |
0.5ミクロン以上の微細じんを約99.9%補じん |
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排気フィルター | ・クリーンフィルター ・排気清浄フィルター ※UV除菌機能あり |
・排気清浄フィルター ・イチョウ葉入りフラボノイドフィルター ・ゼオライトフィルター |
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付属品 | 付属品用ホース、伸縮ロングノズル、ロングブラシ、洋服布用ブラシ、ふとん用ブラシ、すき間ノズル、お手入れブラシ、応用付属品収納バッグ ※延長管に手元ブラシ、すき間ブラシ装着 |
すき間ノズル、お手入れブラシ ※延長管に手元ブラシ、すき間ブラシ装着 |
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発売時期 |
2012年9月 |
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発売時想定価格 |
89,800円 |
79,800円 |
69,800円 |
59,800円 |
型名 |
VC-SG712 |
VC-SG512 |
VC-SG412 |
VC-S312 |
東芝 サイクロン掃除機「VC-SG712」「VC-SG512」「VC-SG412」「VC-S312」を発売(2012年8月8日発表)
東芝は、2012年9月10日よりサイクロンクリーナー TORNEO V(トルネオ)の新製品を発売します。
発売型式:
VC-SG512(サイクロンクリーナー)
VC-SG412(サイクロンクリーナー)
VC-S312(サイクロンクリーナー)
上記の3機種は、従来機種でサイクロンボックスに搭載されていたプリーツフィルター部分を改良し、フィルター構造をなくし東芝独自の12気筒遠心分離サイクロンで吸引力を99%以上持続させ、さらに本体質量3.3kg、新開発の延長管とヘッド、ホースにより標準質量4.7kgと軽量化したモデルになっています。
VC-SG412、VC-S312はVC-SG512と比べて布団用ブラシ、ロングブラシなどの付属品類を削除した下位機種となっており、さらにVC-S312は上位2機種からゴミ残しまセンサーと節電モードを省略しています。本体の外形寸法や質量、吸込仕事率などは同一性能となっています。
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- 12気筒の遠心分離サイクロンでミクロのゴミを分離、吸引力を99%以上持続
新機種は、新たに「バーティカルトルネードシステム」を採用し、綿ぼこりなどの大きなゴミとミクロのゴミを分離する2つの機構を1つのコンパクトなカップ内で行います。小さいながら強力な遠心分離力によりミクロのゴミを99.9%分離。従来機種(VC-CG511Xなど)に搭載されていた目詰りのするプリーツフィルターに比べ、吸引持続性能が向上しました。
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- 本体以外にもヘッド、ホース、延長管を軽量化
新機種は従来機種(VC-CG511X)と比較して本体質量3.3kgと、約33%軽量化することに成功しました。また、ホースの直径、延長管の直径も細くしたほか、本体やヘッド、延長管にカーボン素材をしようすることで全体的な軽量化を行っています。標準質量は約4.7kgとなりました。
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- カンタンお手入れにこだわり
ゴミ捨ては下のダストカップを外して簡単に行えるほか、回転ブラシの取り出しはブラシの上部から行えるように改良しました。本体後方にある排気清浄フィルターも楽に取り出せる設計としています。
発売型式:
VC-SG712(サイクロンクリーナー)
VC-SG712は2012年3月に発売されているTORNEO WのVC-SG711をマイナーチェンジさせたもので、デュアルトルネードシステムとミクロトルネードシステムという2つのシステムを併用しミクロのゴミを分離させる構造です。新たに軽量化したヘッド、延長管、ホースを採用することによって軽量化を行い、さらに使い勝手を向上させています。